06
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「なあ、」
ナミやビビたちと女子トークに花を咲かせるナマエを眺めていたら、麦わらの一味の剣士であるゾロが俺に声を掛けてきた。
ゾロが引き摺っているトナカイのチョッパーはこの暑さに相当やられているみたいで、その様子に苦笑する。
「年齢、いくつなんだ?俺たちよか年上だろ?」
「おまえ達がいくつかは知らないが、俺は26だ」
「…ゲッ。やっぱ年上かよ!」
顔を歪めたゾロに疑問を抱くが、思い当たる節がある。
こいつらが俺のことを名前で呼ばない…いやどう呼んでいいか悩んでるのもそれが理由なんだろう。ゾロはそんなもん気にしなそうだが、意外だな。
「別に年上だからって気にしねェから気軽にしてくれ。ロシナンテって名前が長くて呼びづれェんなら…そうだな。”コラソン”って呼んでくれてもいいぞ」
「コラソン?名前がふたつあるのか?」
「ああ。前に使っていたコードネームだ。そっちの方が呼びやすいだろ?」
ニッと笑ってみせれば、ゾロは少し黙ってから『確かにロシナンテは長ェな』と口角を上げて俺をコラソンと呼ぶことにしたようだった。
とりあえず呼び名を統一させた方がいいだろうと、ナマエを除く他のクルーたちにもコラソン呼びでお願いしておく。コラソンって…と首を傾げているナマエには後で説明してやるとして。
この名前はドフィのとこにいた時につけられたもんだが、別に今使っても問題ない。
名前までバレていなくとも俺の手配書が世に出回っている以上は、あいつも俺が生きていることを知るだろうしな。…ローにも、それが知られてたらいいが。
考え込んでいる先に、さっきジャンケンで負けて全員分の荷物をダラダラと運ぶルフィが見えて半分一緒に持ってやった。
「おおー!ありがとなァ!コラソンおめぇ良いやつだな〜!」
「世話になってるんだ、これくらいはな。っどわ!?」
「何コケてんだよ!ドジだなァ!!」
俺が転けてケラケラ笑うルフィは、エースとは血の繋がりはないと聞いてはいたがあいつに似てる。
能天気なところも楽観的なとこも真っ直ぐなところも。
必要以上に疑っちまってたが、もう心配はいらねェだろう。ナマエが傷付かねェんならそれでいい。
「ややっ!前方に岩場発見!!」
「ほんとかっ!?休憩タイムだァー!!」
「速ェな…!」
ウソップの言葉に目を輝かせたルフィが岩場まで猛スピードで走っていくのを見て、面白い奴だと俺は思わず吹き出した。
その後、岩場に向かったルフィがワルサギに騙されて俺が持っていた荷物以外の物全てを鳥に騙し取られる事件があったが…。
「ゴムゴムのムチ=v
「龍巻き=v
「肩肉シュート=v
「斬凪=v
ルフィとゾロとサンジと俺で、デカいトカゲを仕留めたおかげで食糧難は避けられた。
「あいつら揃うと怪物に同情しちゃうわ…。ナマエのコラソンもめちゃくちゃ強いのね…」
「…強くなったとは聞いてたけど、あそこまでとは思ってなかったなー。かっこよかった」
「この砂漠で惚気けないでよ…余計暑くなるじゃない」
「ーー…〜っ!!」
交流を深める
(ウソップ聞いたか?ナマエが俺をかっこいいって…!)
(言ってたな…ってコラソン、おまえ顔真っ赤だぞ)
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