彼となら幸せになれると微笑む

ツイッターで仲良くしてる凪に!
ただ私の趣味全開ですまない。そして甘くならなかった!




「お見合い、ね」



私はそう呟いて、手元にある写真を見た。そしてため息を一つ。

私は財閥の娘であり、上に兄が居るから跡取りが、とかそういう問題には巻き込まれないが、お父さんとかは財閥の娘であるし、ちゃんとした男性と結婚して欲しいと願っているみたいで。…私がそんなの嫌だと言ってるのに。

だから、私はお見合いだとかそういうのに今まで出たことがない。幸い、財閥であるし、それほどちっちゃい会社でもないので、こうやって来た縁談などを断ってもあまり支障はないし、なおさら。



「見せてみろ。…なかなかの美形じゃねーの」



そして、私の手から写真を取った彼は写真を見てそうくすくすと綺麗に笑った。もう、返してよと私が言えば、笑ってまた返してくれた。



「で、出るのか?その見合い」
「え、うん。出る」



そう答えれば、彼は私の肩を抱き寄せる。ふふふと私は漏れる笑いを抑えもせずに彼の腰に抱きつく。あったかい。やっぱり彼の傍は安心できるし、何より、彼が好きでたまらない。



「景吾だってそのお見合い出るんでしょ?」
「ああ。勿論だ」



そう私が指差したのは私達が座るソファの前のテーブルに置かれた白い封筒。あの中には相手の写真と日時の書かれた手紙が入っている。景吾は静かに私の後頭部に手を添えれば、そのままキスを落としてきた。それに素直に答えながら。景吾となら絶対に幸せになれると思って。キスが終わったあと彼と微笑んでみせた。








「大好きだよ、景吾」
「俺だって好きだぜ」



お見合い当日。相手との出会い頭に私達はそう言った。私の両親も、彼の両親も驚いて私達を見てくる。そして私達は右手を見せた。そこには景吾が私の誕生日にくれたペアリング。きゅっと私の手を握ってくれる景吾に笑みをこぼして、私は呆気にとられながらも笑っている私の母と景吾のお母さん。その隣で意味が分からないと言っている父と景吾のお父さんを見てから、景吾に抱きついた。景吾はびっくりしたけど、ちゃんと私を受け止めてくれて。



「なまえ、結婚してくれるよな?」
「はい!」



あなたとなら、幸せになれるって思って、景吾と笑いあうの。





120103
タグで「rtしたら絵をかくから絵かいて」ってのに私が「何かしら反応してくれたら無償で夢でも腐でも書くよ」って呟いたら凪が跡部をリクしてくれたので、新年初の跡部をば。
設定としては
「女の子は財閥の娘で、跡部と付き合ってるけど、お互い両親に言ってなくて、だからお互いともお見合いがいっぱい来てたんだけど断っていたところにお互いが相手のお見合いがきたから、そのままお見合いして婚約しちゃおうぜ」って話。
意味不明で本当にすまない。こんなんでよかったらもらっておくれ。

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