第一の遭遇


まあ、悩んでいる間に時間は経つもので。瑞希ちゃん来てくれたよーと母親の声が聞こえ、私は慌ててスマホのみを持って、玄関に向かった。

そして、信じられない光景を見る。


「よっ。ごめんよー、どうしても行きたいって言うからさあ」
「…え、あ、うん」
「ほら、赤也も謝んな」
「すいません!でもなまえだから大丈夫だよな!」
「さん付けしろって言ってるでしょ!」


小さくなった親友の隣に、赤也の小さいバージョンが居る。意味が分からん。髪の毛くるくるしてるし、若干つり目の男の子。アニメで見た、中1の赤也にそっくり。少し、身長が小さいぐらいの違いしかない。…え?どういうこと?てか、その前になんで瑞希の隣に赤也に似た子が居るの?しかも、親しそうだし。それに、赤也みたいな子と私は顔見知りっぽい設定なの?
そう思ってると、


「なまえ?」
「あ、なに?」
「だから、さん付けしろって!なまえは赤也の友達じゃなくて、あんたの姉である私の友達なの!」
「姉ちゃん痛い!」
「痛くしたの!」


…なんか、親友は、赤也の姉に、なっていました。

そうやって私の前ではしゃぐ切原姉弟(仮)。ていうか、この頭もじゃもじゃの赤也っぽい子はやっぱり赤也なんだ。…え?待って?赤也より私の方が年上?え、ということは、…原作まだ、ってこと?


「本当ごめん」
「いや、いいよ。赤也君も一緒に行こうよ」
「ほれみろ!」
「何がほれみろよ!」


と、まあ、喧嘩の様にじゃれあってる二人の顔が笑ってるから、止めなくていいよね。そのまま私達は歩き出し、


「赤也君高いねえ。何歳だっけ?」
「俺、小5だぜ!同じ学校通ってただろ!」
「あ、そうだったね」
「なまえー、しっかりしろよなあ」
「だからー、なまえの友達は私なの!姉ちゃんなの!」


立海が見えてくる頃には、赤也が一個下なことが分かった。
と、いうことは?
原作で3年だった人達が同い年な訳で。


要するに、この世界は、原作−2年ってことで、OKなんですかね?神様

120924
幼い会話には方言でそうで焦ります。
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