「……葵、私達があの時、復讐しようって言った時、首を横に振ったのに、」
「…ごめん、でも、」
「とでも言うと思った?」
「え……?」
「私達は、ずっと復讐したくて、少しずつ資料を集めてたの。…ボスが、この帰国はその意味をあるから、近々葵にも話すって言ってた」
それに、と言って、凪は運転席で微笑む。なんだか、私が、一人だけ、馬鹿なことを考えていたみたいね。私、一人、だと、思って、た。復讐、だなんて、皆、止めると思ったのよ。だけど、この10年間の間に、私に気付かれない様に、データを集めて。…私が、皆の仲間だから?だから、皆は、私を思って行動してくれたの、そうだよ、ね。…ありがと、う。みん、な。ああ、涙が出そうよ。
「私達は葵が好きだから」
青学から30分程車を走らせば、あっという間に並盛だ。…ああ、安心する。並盛に居るだけなのに、すごく安心する。
「…葵、凪、迎えに来たよ」
「あ、ボス…」
「…綱吉、」
車を並盛中関係者しか使えない立体駐車場に置く。(これを建てさせたのは綱吉だから、ボンゴレファミリーはここを使えるみたい)
凪と車を降りれば、綱吉が待っていた。
ニコ、と笑って、
「おかえり」
頑張ったね、て。
その瞬間、涙が溢れて、止まらなくて、泣き崩れてしまった。
そして今度こそ、
(復讐決意編スタート)