そして、10月。運命の日。


2ヶ月間、やっと、と。待っていた、とばかりに暴行を繰り返された。恭兄ゆずりのトンファーで、倒すことなんて簡単だったけど、そんなことは勿論しなかった。





その日もクラス学年問わずに殴られた。


綾香に突き落とされる間接的な理由(身体が動かせない)ともなった屋上での最後の暴行は、レギュラー達だった。








「どう?葵ちゃん」





















そして、綾香に綺麗に落とされた私は、大怪我を負った。



暴行のことと、皆に裏切られたことは、ファミリーの皆に言って無かったし、他校の皆も知らなかったから、めちゃくちゃ怒られた。


皆には、噂とクスリのことしか言って無かったから。















そして、ファミリーの皆は、復讐をしようと言った。それは、夏目財閥がラルツォーネファミリーであることが分かったのと同時だった。

『一般人に手を出してはいけない』


その掟があるため、動けなかった私達だけど、マフィア相手ならどうにかできる。



だけど、ラルツォーネファミリーは何も罪を犯してないんだ。娘がしたことも、本来あれは表の世界で償われるものである。夏目財閥に至ってもこれと言って表立つ様な問題は無かった。ラルツォーネと繋がっている、同じ存在だということは問題視されるかもしれないが、跡部財閥だって長い間交流がある財閥だし、その財閥と同じことをしているのに、訴えるなどは出来ない。


でも、相手が私だから。




『ボンゴレファミリー10代目の雪の守護者』であって、今は『闇の脚本家』と恐れられる、






雲雀葵だったから。











なんとか復讐が出来ると綱吉は言った。復讐者に掛け合えば大丈夫だと。










それでも、首を横に振った私が、あの時は居た。


























あの時醜く笑った君
(過去編終了)

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