日本に、並盛に着いて、早くも1週間。
武や隼人、骸、了平さんはもう任務で出ていてアジトに居ない。(ジャパニーズマフィア---ヤクザと言えども数多、数え切れない程居るから、その中の一部を殲滅すると言っても簡単じゃない)京子とハル、ビアンキは今も変わらず、情報収集と私と一緒に家事などをこなしてくれている。
リボーンさんは、たまに服を買いに行くぐらいで(アルコバレーノの呪いがどうなってるかは分からないけど、今、見た目、外見的には10歳程度だ)、後は綱吉と人数調節や作戦、書類整理などをしてるみたい。
「…葵、もうすぐ着くわ」
「そうなの?ありがとう、クローム」
「…もう、凪って呼んでって言ってるじゃない…」
「そうだったね。ごめん、凪」
「……謝らなくていい」
そう、ふわりと笑う凪。右目を隠す為にサングラスをしてるから、目は見えないけど、目は確実に細くなってるはず。
隣--運転席に座る凪。…免許証は持っているはずだけど、確かそれは、イタリアのもの。……日本のではない、というか、日本のものを持っていないらしく…犯罪、だとは思うけど、骸が「捕まらなければいいのです」と言ってたし、綱吉もリボーンも同じ事を言っていたし…。今更法律がどうこうは言わないけど。
まあ、私が運転すると言ったんだけど、凪が右ハンドルに慣れてないから練習させて、と言って、今は凪が運転中。(私は任務中に右も左もどちらも使っていたから、右も運転できる)
「---ここ、であってる?」
「…ええ、大丈夫」
そして、凪は校門の前に車を止める。
校門には「私立青春学園中等部」と書かれた看板がついてる。校門は閉まっていたけれど、
「、っと、」
「……どこ行く?」
二人して飛び越える。これくらいの高さならなんてことない。
「…そうね、まずは、」
--テニスコート。
「いいの…?テニスコート、で」
「…うん、だって…」
あそこは、
「はじまりの場所だから」
久しぶりすぎるここは