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頭の中は何、何故、どうして、何より、怖い怖い怖い。
そんな私に眼もかけず、男達は拘束した事に満足したのか、私を縛り上げながらふざけた風に仲間内で話だした。

「っかしよー
マジでこのガキ一人にキャバッローネが動くって?
なんか嘘クセー」

「これは内部からの確かな情報だ
あのMr.キャバッローネが日本人のガキに随分入れ込んでるってな」

「はあー?!
けったいな趣味だなこりゃー
こんなチビを慰み物にってか!?
うわーエゲツねー」

「女に興味がないようだと聞いてはいたが………プクククッ
まさかの幼女趣味っ!!
やべーあの堅物のイメージズイブン変わったぜー」

「あーあー、かわいそーでちゅねー変態男に弄ばれて
俺達がきたからもう大丈夫でちゅからねー」


ぎゃはははと嫌らしく笑う男達に体が震える。駄目だ、この男達は正面な思考回路はしていない。私に向けられているのは、嘲りと嫌らしい視線のみだ。

「で、どーする順番!!
もっちろん俺が見付けたから俺からだよな!!」
「好きにしろ
だが、殺すなよ
死体じゃあ折角の人質の価値がなくなる」

「うおお、ラッキー!!
お許しでたー!」

「たーーっぷり可愛がってやるからな」

油ぎった顔を近付けて、頬をベロリと舐められた。気持ち悪さに背筋が凍り付き、咄嗟に顔を背ける。
すると耳からバチンという盛大な破裂音が響き、頭が真っ白になる。耳鳴りがして、後から頬がジンジンと痛む。
殴られたんだと悟った。
「ちゃんと言うことを聞けよガキ。
こうゆー時は、ありがとうございます、だろーが」



「うわーでたこの鬼畜!!!!
悪く思わないでね、お嬢さん
恨むなら跳ね馬を恨みな〜」

ガタガタと身体が尋常じゃないほど震えて……怖い怖い怖い……!!

誰か…誰でも良いから助けて……





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