UA36

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奥底ではとっくに自覚済み


ついに心ちゃんが、凌ちんに全然話しかけなくなった。まぁ、凌ちん自身何やらやっと気持ちに自覚し始めたのか、どういう態度とったら良いか分からなくなったのかな。本人が話そうとしないし、予想でしかないけど…でもこの結果は自業自得だと思うんだけどネ。

でもま、親友2人の為に少しお節介焼いてあげるよ。
カウンター越しに立っている凌ちんに目を向ければ、煙草を吸いながらボーッとしてる。


「凌ちん、なんか心ちゃん最近 隣のクラスの男子と仲良いらしいよ。いーの?」
「…別に」
「…エ〇カ様じゃないんだからさ。ほんと素直じゃないね。そろそろちゃんと自覚しなきゃ、取られちゃうよ?好きなんでしょ、心ちゃんのこと


そう言えば、凌ちんは耳を真っ赤に染め上げて俯いた。自覚したと思った途端恋敵が現れて、ホントに前に言った通り痛い目にあっちゃうんじゃねーかな。


「俺、今までそういう特定の奴なんて作ってこなかったし。ヤってたような女とアイツは違うからよ」
「せめて前みたいに接したら?女の子には優しくしなきゃ
「…それが出来たら苦労しないっつの」


ほんと凌ちんは なんつーか、ちょいちょい小学生みたいになるよネ…。2人はもう少し素直になれば良いのに、見てるこっちがもどかしすぎるよ。


「そういえば、最近女遊びしてないのー?」
「してねェよ。部屋にあった女の物も全部捨てた」
「へーえ?それだけ心ちゃんの事本気ってワケだ
「うっせェ」


照れ隠しで頭を叩かれるけど、顔真っ赤じゃ誤魔化しきれてないの分かってんのかなこの子は。


凌ちんも、心ちゃんも
早く素直になりなよね。
2人には幸せになってほしいんだからさ。

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