あ、やっべ
夕方、バイクに乗って溜まり場に向かってる最中見つけちまった。中坊1人相手に何人もよってたかって殴ってやがった。
頭の言いつけ通り見て見ぬ振りして大人しくしてりゃ良かったのかもしれねぇが、俺ァ 見て見ぬ振りなんてできる性分じゃあねんだ。
「てめェら！ウチの縄張りで何してやがんだ？あ゛ァ？！」
「てめェ武装の鏑木か」
「だったらなんだよ？」
相手の返事を待たず横っ面に蹴りをいれれば吹き飛び倒れた。1人ぶっ飛ばした後で気付いた。こいつらの背中に書いてある狂屋の文字。…抗争相手のチームじゃねえか。けど１回手出しちまったら引っ込みつかねーしな。
まだざっと7人はいる。ちとキツいかもな。
「おらァ！」
1人、2人と相手してくがそれでも複数対だと喰らっちまうから、体力もがっつり消耗されていく。
あと2人となったとこで背後に気配が増える。
「…そんなんありかよ。」
「増援しないわけねェだろーが！死ねや鏑木ィ」
それでも何人かやったあと、相手の人数が増えて気を配りきれなかった背後から鉄パイプでぶん殴られて、そっから意識が薄れていった。
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