日だまり/成弓
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リクエストの可愛い弓彦君です………。
か、可愛いくなりましたでしょうか………;;
そして勝手にルーシーさんに捧げます←






「弓彦君は可愛いね」

そういって龍一さんに頭を撫でられる。

その手はいつでもぽかぽかしてて暖かい。


―日だまり


「か…可愛いって……。俺男だぜ?」

俺の言葉にはははと笑う。
暖かい。
龍一さんの胸に付いた向日葵みたいに大きくて優しい笑顔。
俺はいつもその笑顔にドキドキする。
このドキドキが恋によるものだと気がついたのは、つい最近。

「男でもね、弓彦君は可愛いんだよ」

龍一さんはそう言った。

「じゃあ俺がもし女だったら?」
「それでも可愛いと思うよ。」
「…そっか。」

それってさ、俺、よろこんでいいのかな?

「俺がもし女でも、こうして好きになってくれたか?」

この質問は変だな、と言ってから気づいた。
普通男と女がくっつくものなんだから、龍一さんは普通に女の俺をすきになって……あれ?
男の俺が好きなんだから、女の俺は、好きじゃない?
俺が女の龍一さんを好きになればいいのか?
でも龍一さんは男だし………。

頭にいっぱいはてなを作る。
「弓彦君が女の子でも、男の子でも、好きになったよ。」

そのはてなを一気に吹き飛ばしてしまう龍一さんの言葉。
すごいな、龍一さん。

「そっか。俺ももし龍一さんが女でも、好きだったと思う。」
「あれ、思う、なの?」
「え?…あ、違う、女の龍一さんも好きだぜ。ほんとだって!」

慌てる俺を見てぷっと吹き出す龍一さん。

「ああ!笑ったな!?酷いぜ龍一さん!」
「ごめんごめん」
「笑いながら謝ったって信用感無いぜ!」「弓彦君顔真っ赤」
「う、うるさい…んだぜ………」

だってさ、だってさ、龍一さんと居ると色々大変なんだぜ?
ずっと龍一さんの顔見てなきゃいけないし、言葉だって覚えておきたい。
あと心臓のバクバクを抑えるのに結構体力使うだろ、それと、

「龍一さんと居ると好きが溢れてくるから、そんなことを意識するなんて難しいんだぜ………」



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