「……臨也っ」 「痛いな。なに?」 黒のソファに座ってTVを見る己のえりあしが強く引かれる。 その手首を掴み、痛みに顔を顰めながら振り向けば、すぐ後ろで背もたれに細い身体を押し付け寝転がる静雄が涙目で睨んできた。 「もう、いいかげんっ、に、取れよっ」 「だから、そんなにイヤなら自分で取ればいいでしょ」 両手を縛ってるわけでもないんだから。そう嘲笑うと、「クソ野郎」と悪態を吐いて赤い顔を背ける。 躾と表して静雄の中に小振りのローターを挿れたのが1時間以上は前の出来事。 我慢を知らない男が、自分の尻穴に指を突っ込むという痴態を晒したくない一心にひたすら違和感に耐える姿は、卑しい加虐心を見事に膨れ上がらせるばかりだった。 「言ったよね、ちゃんとお願い出来たら取ってあげるって……」 ズボンのポケットを弄り、すでに男の中に挿れてる玩具と同じものを取り出す。 己の意図を察した静雄は逃げようと身を捻るが、ソファと臨也の身体に押さえ込まれ、動くことすら出来ない。 「それとも、本当はもっとして欲しいとか?」 「ちがっ」 「じゃあ、何て言えばいいかわかるよね」 どうしても己に屈したくない静雄は、ただ臨也を睨みつける事しか出来ない。 噛み締めた唇から溢れる血を舐めとり、引くつく秘所に、掌に持ったローターを押し付ける。 小さな悲鳴を無視して、ぐっと押せば、既にひとつ飲み込んでるお蔭でとろとろに溶けきったそこは難無く受け入れた。 「臨也っ、止めろ……てっ」 首を振って、胸をドンドンと拳で叩かれるがその力は酷く弱々しい。 「うん、もうしないよ」 全部飲み込ませてスイッチを入れると、快感の波に震える身体を抑えて乱した服を整えてやる。 「シズちゃんがおねだりを覚えるまでは、ね」 2012/3/12 ← |