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逆トリっていいな病三日目です。拍手とか閲覧とかたくさんありがとうございます。すごくうれしいです。最近たくさんの方が見てくださってるようでどきどきします。取り扱いが9割隊長さんですしね。ていうか逆トリ大丈夫ですか?何かダメって方いらっしゃったら申し訳ない。じゃあ前回の続きからいきますね。何でもいいよって方はどうぞ。

その日の夕方。夢主はお茶を飲みながらうつらうつら。そんなとき男の人が目を覚ましたのか、ゆっくりですが体を起こします。あ…目が覚めたんですね、気分はどうですか?…大丈夫だ。…それよりすまない、迷惑をかけた。いえ、私も放っておけなかったですし…そうだ、お腹すいてませんか?おかゆをつくるので少しまっていてください。いや、おれは…。遠慮しないでください、ほぼ一日何も食べてないんですから…できるまで横になっていてくださいね。水もここに置いておきます。そうして夢主はキッチンへ。男の人は部屋の中を、そして外を眺めました。まるで遠い、はるか彼方を眺めているような目で。そしてまた自分の傷跡にそっと手を当てます。しばらくすると、夢主がもどってきます。簡単なものですみません。いや、…ありがとう。どこか元気がない男の人。まだ体調が悪いのでしょうか。乾いた服を着てもらい、ごはんをたべるふたり。あの…。どうした?お仕事…コックさんなんですか?来ていた服がそれっぽかったので…。…ああ、それも含めて話があるんだ。信じられないような内容かもしれないがきいてほしい。そうして男の人は自分のことを話します。嘘だと思うかもしれないが…おれはこの世界の人間じゃないようだ。…おれはとある海賊団の一員で、そこでコックをしていた。世界でも名の知れた海賊団だった。その船で船長や仲間と毎日を過ごしてた…。夢主はぽかんとします。いきなり別世界から来たといわれても現実味がありません。しかし、男の人は外国人ともつかない独特の雰囲気を持っていますし、昨日の夜に救急隊員には見えなかったという事実が不思議と現実味を持たせるのでした。その…船で過ごしてたんですよね?ああ。こっちの世界に来たのはある日突然…って感じなんですか?何かきっかけとか…。……目が覚めたら…いや、気がついたら、か?あのときはそれどころじゃなくておれも状況がのみ込めなくてな。ご、ごめんなさい、そうですよね…。夢主は男の人があのとき倒れかけてたことを思い出します。きっと苦しくてそれどころじゃなかっただろうと考えたのでしょう。あの、この世界に来たのはあなただけなんですか?船には仲間の人がいたんですよね?だったら…。いや、……おれひとりだけだ。どうしてそう思うんです?…あのときは甲板にいたんだ。深夜で…冷たい雨が降っていた。ひとりでですか?いや、…ふたりだ。仲間と一緒だった。じゃあもしかしたらそのひとも…。ここで男の人は首を横にふりました。おれだけさ。…それだけは確かだ。夢主はそう断言する理由をきこうとしますが、そうすることはできませんでした。男の人が悲しみや怒りともつかない表情をしていたからです。

とりあえず終わる。
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テーマ「人外ファンタジー」
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