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逆トリっていいな病になったのでネタをかきます。前回のつづきです。あらすじ的には夢主が隊長さんをお持ち帰りしました。じゃあなんでもいいよって方はどうぞ。

自分もびしょ濡れになりながらも家に着いた夢主。とりあえず男の人を浴室へ。上を脱がせて、しばらく迷ったものの下も脱がせて、バスタオルで体をふきます。男の人から反応が薄く、体も軽かったのが救いでした。それが終わるとベッドへ寝かせます。男の人は苦しそうに息を切らしています。少し熱もあるようです。夢主は不思議でした。服を脱がせたときにわかったのですが、この男の人がずっと手で押さえている部分、そこには大きな傷跡があったのです。しかしその傷跡は古いもののように完治していました。古傷が痛んだのでしょうか。男の人はうなされ、今もなお苦しむ様子を見せています。夢主はそばで看病をしながら、しかし自身も疲れていたのでこくりこくりと眠りに沈んでいきました。
翌朝。夢主は風邪を引いていました。微熱程度ですんでよかったくらいでしょう。しかし風邪を引いていてもひいていなくても、今日は出社できそうにありません。夢主は会社にお休みの連絡をいれました。終わったところでふう、と一息つくと、男の人から反応が。うっすらと目を開け、そしてこちらを見ます。ああよかった、大丈夫ですか、昨日道端で苦しそうにしていたんです、覚えていますか?男の人は何も返しません。困惑しているようにもみえます。そして自分の体を確かめるように手のひらを眺めたり、顔を確かめたり、そして胸の傷跡をなぞります。痛みますか?ずっとそこを押さえて苦しそうにしてたから…。夢主は心配になって問います。すると男の人はゆっくりと夢主に視線を向け、そっと手を伸ばしてきました。その手はたっぷりと時間をかけて夢主の頬に添えられます。え?あ、あの…。男の人はまっすぐに夢主を捉え、対する夢主は少しどきどきしてしまいます。そうして、まるでキスをするように男の人の顔が近づいてきたのですが、あと10センチというところでしょうか。男の人はかくりと意識を無くし、その体を夢主にあずけるのでした。夢主はさっきの映像が頭から離れず、心臓は世話しなく動いています。それと同時に、夢主はあることに違和感を感じていました。今、自分に体をあずけているこの男の人。伝わってくる体温が異様に低いのです。昨日の夜は雨の中にいたせいかと思ってそこまで気にはしていなかったのですが、今ははっきりとわかります。頬に触れられたときも、そして今も。その寝顔はまるで死んでいるようです。しかし、心臓はとくりとくりと動いています。夢主は少し不安になりながらも男の人をベッドへ寝かせ、しばらくの間その手をにぎり続けるのでした。

とりあえず終わる。
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