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逆トリっていいな病になりました。なのでネタだけ投下します。
雨の日。夜遅く。ざあざあ降っています。夢主は仕事帰りで急ぎ足でした。夜道は暗く、人の気もありません。そんなとき。道端にうずくまっている人がいました。傘もささずに、地べたに座っているようです。夢主もびくっとします。このまま通りすぎてもいいのだろうか、声をかけた方がいいんだろうか。そんなことを考えているうちに、どんどん距離が縮まっていきます。そしてとうとう傍まで来たとき、夢主はその人が苦しそうな呼吸音を発していることにきがつきました。よくみると、そのひとは胸を押さえています。とっさに夢主は声をかけました。大丈夫ですか、きこえますか。そのひとは男の人でした。髪型はくずれ、まるでコックのような白い服はびしょぬれです。男の人は声に反応し顔を上げますが、虚ろな目をしています。意識が朦朧としているんでしょうか。大丈夫ですか、怪我をしているんですか。夢主は声をかけます。男の人はわずかに口を動かすだけです。危ない状態なのでしょう。夢主は救急車をよびました。男の人が苦しそうにしています。来てください。ですね。応援を求め終わると、夢主はまた男の人に声をかけます。今救急車を呼びました。あとすこしだけがんばってください。男の人からは返事がありません。目は空いているのですが、はっきりとした反応はなかったんですね。そうこうしていると、救急車がきました。しかしここで異変が。あなたが電話を掛けた人ですよね、男の人はどこですか?え?ここ、ここにいるじゃないですか。からかっているんですか?ここにはわたしたちとあなた以外だれもいませんが…。え?そ、そんな…確かに、ここに男の人が…。救急隊員のひとたちには男の人が見えませんでした。でも夢主にはしっかりと男の人が見えるのです。救急隊員の人たちは不思議に思いながらも帰ってしまいます。途方にくれた夢主。あの、ごめんなさい、あなたのことは私にしか見えていないみたいなんです。男の人はやっぱり苦しそうに呼吸をしています。幽霊でも相手にしているのでしょうか。でも確かに触れられるのです。夢主はもう放っておけませんでした。立てますか?近くに私の家がありますから、そこまで…っといって肩につかまらせようとすると、びっくり。その男の人はとても軽かったのです。背も高く、体格もいい。それなりに体重もありそうなものですが、その男の人は夢主でも支えることができてしまうくらいに軽かったのです。夢主は戸惑いながらもその男の人を家に連れて帰りました。

とりあえずおわる。
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