裏ネタ | ナノ

マメに数えたりせーへんけど、最後に抜いてからそう経ってへんと思う。
分かっていても、それをコントロールするのは難しい。
今夜はまずいな、抑えられへんかも。
このまま眠れたとしても、明日の朝はどうしようとか。

直球で言うとムラムラしている。

月光さんには寝ましょか、なんて言うた俺やけど今からこっそりトイレに向かおうかと思っていて、トイレ行くのにこっそりすることもないのに、目的が目的やからか。
しかもなんや月光さんには、見透かされてる気ぃするし。ばっちり目ぇ合うことあんまりあらへんのに。

俺がベッドから立ち上がると、月光さんが俺の前に来て肩に手を置いてきた。え、今トイレ、と言う内に元の位置座らされてもうた。


「毛利、」


月光さんが屈み、床に膝を着けて俺の脚の両側に手を置く。呼ばれた時の声がいつもと違って俺の喉はごくりと上下していた。
俺は笑いながら「実は抜いて来ようと思ってたんすわぁ」と白状した。別に言う必要なんてなかったんやけど。でも月光さんがこういう行動をとったっちゅーことは、だいたい察したんちゃうかな、なんて勝手に思う。


「…そうか。俺が手を貸す」
「は…へ?」
「手ではないな。口、か」


自分の唇を親指ですり、となぞって月光さんが呟く。それ、笑うとこちゃいますよね?俺何聞いたん今。耳がおかしくなってもうたんか。


「もしかしてフ……口でって、月光さん。まさか。嘘ですやん。嘘ぉ!!」


ズボンに手を掛けられて俺は焦った。


「駄目ですて!絶対駄目!!汚いし!きもいですやろ!!」
「俺がそう思うなら自分から言うはずはない」
「なんで!あかんのですそういう冗談!月光さん」
「お前は本気で抵抗していない」


下着がずれて、下ろされて。見られて。電気めっちゃこうこうと着いてる中で。


「汚いですってほんま」
「風呂に行った」
「そうやないです」
「歯も磨いている」
「そっちはもっとちゃいます!こう、道が!ずれてます!」
「舐められた後が心配か」


月光さんの手が付け根を触り、とうとう俺の大事なモノに触れた。
本気で、抵抗は、しない。そりゃ、ちょっとの好奇心は俺にもある。しかも月光さんが、やで。興奮せぇへん訳がない。

興奮なんてしたらあかんのに。
やって月光さんはそういう対象にしたらあかんのやから。この人はそういうんちゃうんやって自分に言い聞かせてきた俺はどこへ。


「何度か拭けばいい」
「月光さん…。汚い言うんは、俺が舐められてそう思うってことやないですよ…月光さんが俺のそれを口にっちゅーんが、あかんてことで…」
「……。特殊なんだろう、口でするのは。男女でも恐らくはそうそうしない。だが、俺はしたいと思う。お前が嫌でないのなら、普通じゃない俺に付き合ってくれ」


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キャラ違い過ぎて申し訳ないです。
せめてそこは手にしたらどうかというところであえて口でと言うってことは、この越知さんはそういうシュミなんです…ええ。
越知さんが巧みだったらどうしよう…!

F
2012/06/10
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