昔から、そうでした。
何かあれば「お前が悪い」「お前のせいだ」と言われたものでした。
幼い頃は、何が悪いのか分からないまま「ごめんなさい」と謝りました。自分に非は無くても、誰かの仕業をなし付けられても、「ごめんなさい」と謝るしかありませんでした。
成人にもなれば、さすがに自分に非があるのかないのか分かります。
それでも、「お前が悪い」「お前のせいだ」と語気を強めて言われると「ごめんなさい」と謝ってしまう自分が居ました。
時には、当て付けや憂さ晴らしに言われる事もありましたが、「それは違う」「自分のせいではない」と否定すると、手を上げられ、更に追い討ちを掛けるような暴言を吐かれるので、僕はいつものように「ごめんなさい」と謝るのでした。
いつしか相手の顔色を伺うようになり、相手からはトラブルメーカーのレッテルを貼られ、何かあれば全部僕が悪い事になってしまいました。
そもそも、自分に非のない事はたとえ殴られようが、罵られようが「違う」と一貫した態度を貫けば良かったのです。自分の非を他人になし付けるような相手に臆する事はなかったのです。
そういう態度が貫け無かった時点で、僕の今日まで続く絶対悪としてのポジションは自業自得とも言えるでしょう。
友人が極僅かで嫌われまいと言いなりになってしまう様では、本当の友人関係なんて築けないと思うのです。
それで離れて行くのなら、その程度だったと割り切れるような、勇気を持てないうちは、僕はいつまで経っても、「ごめんなさい」の立場から脱出する事は出来ないのです。
自分の非のない事に罪悪感を感じてしまう事に、疲れてしまいました。
これ程無駄な罪悪感もない、と思うほどでした。 2010.08.10 14:27