南「大体そんな感じ」
京「はい?」
南「こっちの話」
京「はぁ…?」
南「ところで剣城…頼みがあるんだが」
京「何です?」
南「そのくるんってしてるの引っ張ってみていいk」
京「駄目です」
南「即答か、少しは悩んでくれても良いんじゃないか?」
京「悩む要素がありません」
南「剣城」
京「はい」
南「この気持ち…何だと思う?」
京「は?」
南「例えばだ…夕闇に染まりつつある空を見上げて一番星を見つけた時と、お前を見つけた時の気持ちは似ている」
京「…………」
南「あぁ、すまない。あまりにもロマンチックすぎて言葉が見付からないか」
京「先輩を見失ってる最中です」
南「俺はいるさ…お前の心の中に」
京「最近、胸焼けが酷いんですよ」
南「恋の病だな」
京「これが恋の痛みとか、どんな蕀の道」
南「でも大丈夫。俺達なら」
京「え、相手南沢先輩確定なんですか」
南「真実はいつも一つ」
京「どこの名探偵」
南「さぁ、剣城…素直になれよ」
京「そう言われましても」
南「俺の目を見て…何か感じないか?」
京「死んでますね」
南「生き生きとした俺が見たいなら、お前次第で見られるぞ」
京「結構です」
南「俺のコートの中には魔物が…」
京「コート着たことないでしょ。つか、さっきからちょいちょい他作品ネタ挟むのやめてください」
南「お前が突っ込んでくれるかなって…色んな意味で」
京「真実はいつも一つ」
南「なかなかやるな」
京「振り回されてばかりなのは癪なので」
南「…お前には振り向いてもらえそうにないな」
京「いきなり素直ですね」
南「俺、お前の顔が好みなんだよ」
京「え、あ…どうも」
南「お前の兄さん…お前に似てるよな」
京「先輩、もっと話をしましょう」
南「え、俺と仲良くしてくれるのか?」
京「仲良く……まぁ、そうですね」
南「お前、良い奴だな」
京「…くそっ」
優「京介?最近何だか疲れてるみたいだけど大丈夫か?」
京「大丈夫だよ、ちょっと部活が忙しくて」
優「そうか…そう言えば、昨日お前の先輩が来てくれてたぞ」
京「え」
優「何か不思議な感じの子だっ……京介?」
京「…ちょっと用事を思い出した」
優「うん…?」
京「み〜な〜み〜さ〜わ〜せんぱ〜い?」
南「何だいハニー」
京「誰がハニーですか!って、そうじゃなくて!兄さんに会ったんですか?」
南「イケメンは目の保養になるね」
京「兄さんに近付かないでください!俺だけ見てれば良いじゃないですか!」
南「えっ」
京「…あれ?」
南「今、何て」
京「違っ…変な意味じゃな…」
南「……………」
京「ちょっと照れた表情するのやめてくださいよ!せめていつもみたいに何か言ってください!調子が狂う!」
南「いや、あの…うん///」
京「うわああああっ、何だこの感じ!何だこの感じ!」
優「お前、本当に大丈夫か?」
京「駄目かも知れない」
優「おい…?」
京「胸焼けが…あの病気が……俺はもう駄目だ」
優「?」