「ん…ぁ」

ベッドの上。
南雲くんが僕に覆いかぶさるような体勢で、何度もキスをしてくる。南雲くんのキスは気持ち良いから好き。

でも、今日はいつもと違う。


何だか南雲くんが緊張してるみたいだ。何だろう…、



「…照美」


僕が「どうかしたの?」って聞こうとしたら南雲くんの方から僕の名前を呼んだ。


「ん?」

「あの…さ、今日は最後までやって良いか?」

「最後?」

首を傾げる。最後って?何の最後?


「だから…お前とセックスがしたい」

「え?」

真っ直ぐと僕の目を見つめて言う南雲くんを凝視してしまう。


「…ちょっと待って」

とりあえず南雲くんを落ち着かせなきゃ。色々とおかしいよ。

だって…



「僕、男の子だよ?」

「え、今更?」

「今更も何も…男の子同士は出来ないじゃない」


「………………え?」



うん。
確実に10秒以上の間はあった。南雲くんは驚愕の表情を浮かべて僕の上からどくと、僕に背中を向けてぶつぶつと独り言を始めた。


「え、待って待って…どういう事?照美って、もしかしてソッチの知識皆無?意外…スッゲー意外」


…何だか馬鹿にされてる気がする。


「ちょっと、南雲くん」

名前を呼ぶと肩越しに振り向く。


「本当に男の子同士で出来るの?」

「まぁ……一応」

「じゃあ、やって良いよ」

「え?」

「したいんでしょ?僕と」





そしてまた、さっきの体勢に戻った訳だけど…

南雲くんがキスをしながら僕の服を脱がす。僕はそれに協力しながら内心では甘く見ていた。



そう…
男の子同士のセックスをするには、女の子みたいに入れる場所をどうするか…なんて考えてなかったんだ。





「はっ…ぁ、ん…」

南雲くんが僕の性器を扱く。これはたまにやってもらってたけど、やっぱり気持ち良い……ぁ、イきそう


なのに、南雲くんはソレから手を離してもっと奥の方へ伸ばしてきた…え?


 え ?



「ちょ…ちょっ…な…南雲くんっ」

「何?」

「どこ…触っ…?」


え……
 ま、さ…………か




「……ココ使うんだよ、男同士は」

「無理無理無理無理無理っ!!」

全力拒否したのに南雲くんが指を1本入れてきた。

「いっ…たぁいっ!!」

「悪い」


本当に悪いと思っているのなら!!
今すぐ!!その指を!!抜い…


「…ぅあっ」


南雲くんがゆっくりと指を動かす。気持ち悪い…


「ぅ〜、う〜っ」


ギュッと顔を顰る僕に優しくキスをしながらも指の動きは止めてくれないんだね、そうなんだね


「はっ…あっ…ゃ」


ローションか何か使ってるらしくてぬるぬるするし、グチャグチャと音が聞こえてくる。しかも指を増やされた。

何本入ってるんだろ…2本?3本?



「んっぁ…あ……ひゃあっ!!??」

ビクンッと身体が跳ねる。
何?今の何?


南雲くんが「あった…」と呟く。何があったの!?

「少しは楽になる」

そう言って、今の変なトコばかり触ってくるから大変な事に…


「やっ、あっ…あぁっ…だめっ、ソコ…やぁっ…あっ」

「…っ、照美…」


南雲くんが指を全部抜いて僕の名前を呼ぶ。



「正常位とバックどっちが良い?」


「……?」

首を傾げると、南雲くんは困った表情で「多分…バックの方が楽だと思う」と言った。


「じゃあ…それで」



何の事か分からなかったからそう答えたら、南雲くんは僕の身体を俯せにして腰だけ高く上げさせる。

これがバック…?


ん…?ちょっと待って。これって何かめちゃくちゃ恥ずかしい体勢じゃないの?


「ねぇ、南雲くんやっぱり…ぃああぁっ!!」


何か凄いの入ってきた死ね!!!

ハッ!?
思わず汚い言葉を…いや、それほどだったんだよ

むしろ僕が死ぬ!!



「やっ…あっ…ぁ…いたっぃ」

「悪い…でも、我慢でき、ない」


南雲くんの息が荒い。
南雲くんが動く度に僕は中途半端に高い声を上げてしまう。

さっきの場所を突かれた時なんか、喉が切れるんじゃないかというくらい喘いでしまった。




「んぁっ…あっ…はっ」


南雲くんが手を前に回してきて僕のを扱く。
僕のモノは今まで触られてなかったのに、硬くなっていてトロトロと先走りが零れていた。そこに南雲くんが触ってきたものだから我慢出来ない。


もうヤダ

前も後ろも気持ち良いなんて信じられない…あ、もう駄目

「ぁっ…や、南雲、くんっ…も、イく…イっちゃう…んぁっ…っ」

「はっ…照美…くっ」

「んぅっ…」

僕の精液がシーツに飛び散る。あぁ、また洗濯しなきゃ…なんて現実逃避をする暇もない。

ガクガクと動いていた南雲くんの動きがゆっくりになって、やがて止まった。



「……南雲くん」


シーツをギリッと握り締めながら軽く首を動かして視線を後ろの南雲くんに注ぐ。



「今…中に出したね?」

「…ごめんなさい」

「信じらんない!!赤ちゃん出来たらどうするの!?」

「いや、出来ねぇよ!!」


色んな意味で僕に突っ込んだ南雲くんのモノが抜かれると、僕はベッドに沈み込む。

「…男の子って大変」

「あー…」




「…赤ちゃん出来たら良いのに」

「お前なら本当に孕みそうで怖いよ」

「認知してね」

「…うぃ」



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