clap thanks ! | ナノ
ジムリーダーの○○シリーズ
( 1/1 )
「なんで、一人でトキワの森なんて行ったんだ?」
「・・・・・・、・・・」
「黙ってちゃ分かんないだろ?ほら、怒ってないから」
お兄ちゃんはそう言うと私を軽々と抱き上げた。そしてこまったように笑いながら私の目をじっと見つめる。ずるい、私がそれをされるとよわいのを知っているくせに。それにこうなったら私が言うまで下ろさないつもりなのだこの人は。
「だって、・・・ピカチュウ、が」
「ピカチュウが?」
「・・・トキワの森にいるって、テレビでみて」
「見たくて一人で行ったの?」
「・・・・・・ごめん、なさい」
泣きそうな顔をみられたくなくて肩口にしがみ付くとお兄ちゃんははぁ、とためいきをついた。やっぱりおこってるの、かな。いつもかってな行動をしちゃいけないって言われていたのに、私が約束やぶったから。
「ピカチュウ、そんなに見たかった?」
「うん」
「じゃあ、また今度一緒に見に行こう」
「・・・ほんと?」
「もちろん。俺は可愛い妹に嘘なんかつかないよ」
「お兄ちゃん、だいすき!」
(だからもう一人で危ないとこに行っちゃダメ)
(はぁい)
( グリーンの妹 ):comment↓