鮮やかな雨の日 


雨は嫌い。
だって、雨が降ってると怠くて何もする気になれない。

学校や仕事でもあれば嫌でも行かなくてはいけないけど、今日は何もない休日。

自然とダラダラと過ごしてしまう。

「本当、雨の日はいつもと違ってのんびりしてるね」

「だって、動きたくない」

そう言って、フィディオの肩に寄りかかっているとフィディオはまるで小動物を撫でるかの様に頭を撫でてきた。

「いつも可愛いけど、雨の日は凄い可愛いんだよ、祐梨って」

「知らないよ。練習サボって何言ってんの」

「今日は雨だから休み。仮にあっても行かないよ」

こんな祐梨置いて練習に何か行けない、と言うこの発言は、キャプテンとしてどうなのだろう。

でも、フィディオがいてくれて嬉しいから何も言えない。

「雨は嫌いだけど、フィディオがいるならいいかな」

雨の日はずっと一緒に居られるから、こうやって他愛もない話をしながら過ごす時間は、至福の時間。

「そんなこと言うから余計に行けなくなるんだよ」

困ったように笑いながらも、フィディオは私を抱きしめてくれた。

それが心地よくて、目を閉じた。

「祐梨、眠いの?」

「うん」

「じゃあ、一緒に昼寝でもしようか」

その言葉に甘えて、私もそのままフィディオに寄り添った。


ずっと雨が降ってくれればいいのになぁ…。




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お久しぶりです!!

リハビリで書いたんですが…
なかなか酷い…

24.7.14

   end 
(1:1:23)
bkm
 
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