シスコンで悪いか 

一乃って妹いたんだ…。

それにしても、さっきから目の前にいる一乃は本当に別人だ。

相変わらず二人とも抱きしめあったままだし、何より、一乃の目が今までに見た事もないぐらい優しい目をしていた。

愛おしそうに妹の頭を撫でているではないか。

「そういえば、学校どうだったんだ」

「楽しかった!新しい友達もできたの!」

妹の方が嬉しそうに笑う。

一乃は一瞬凄い形相をした後、また笑顔に戻ってよかったなっ言っていた。

え?

「その子達がサッカー部だったからお兄ちゃんの話聞いたの!」

「え…」

一乃が顔を歪めた、妹の方は眉を下げていた。

「お兄ちゃん、サッカー部辞めたの…?」

少し涙を含んだような目で一乃を見ていた。

「!!そんな訳ないだろ!安心しろ」

「そうなんだ、よかった!!」

安心したように笑うと、宿題があるから、と妹は部屋をでて言った。

「青山…」

「な、何だ…??」

「俺サッカー部に戻るよ」

「そ、そうか!」

先程までと意見が180度変わった一乃の意見に、もう渇いた笑いしかでてこない。

「一乃…お前さ…シスコンなの…?」

恐る恐る聞くと、一乃はケロッとした表情で言う。

「そうだけど?」









まるで俺にそう言うような一乃の目を、俺は忘れないだろう




おまけ


「にしても、1年でサッカー部か…」

ボソッと呟いた一乃を見ると、どす黒い表情をしていた一乃がいた。

後日、俺と一乃はサッカー部に戻った。

突然の事で、皆驚いていた。

いや、俺も驚いてるし当然なんだけどさ。

それ以上に俺が気になった事。

松風と西園、あの剣城まで何故か震えていた。

あぁ…、一乃、お前、何やったんだよ…





************

一乃夢????かな←
何か授業中に急に浮かんだ話。
この話はぜひ続編を書きたい(^O^)



24.2.26

  end 
(2:2:23)
bkm
 
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -