『俺が陽菓の家庭教師してやるよ』

先刻、目の前の南沢が行った言葉はいつまでも私の頭の中に響いていた。

家庭教師?南沢が??

「な、なんだよ、急に」

「あ、いや、熱でもあるのかなって」

私は隣にいた南沢の額と自分の額をくっつけた。

うん、熱があるから言った訳ではないみたいだな。

「近い」

「あ、ゴメン」

そう行って離れて改めて南沢を見た。

「南沢って、女子に免疫ないわけ?」

「急にお前が急に変な事するからだろ?」

「いや、熱があるんじゃないかって」

そう言うと、南沢は飽きれたようにため息を吐いて眉間にシワを寄せた。

いや、だっていきなり南沢があんなこと言うからさ。

「俺が熱があるから、さっきの事言ったとか思ったわけ?」

「そぅそぅ」

「わかってたけど、陽菓って本当馬鹿?」

「黙れエロみ沢」

知ってるけど、改めて言われるて傷つくって!!

一応ガラスのハートなんだよ?何か言われたら一気に割れそうなんだよ??







|

[back]

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -