昼休み、勢いで言ってしまった一言に深く後悔の念を抱いている。

え、自分なんて言ったの?南沢に弁当を作ってくる?

勢いって怖いな、と身震いさせた。

しかし、なんで南沢も断らなかったんだろう。

断ってくれたらこんなにも困らなかったのに。

断るどころか、南沢ときたら…。

『…へぇ…』

『な、何?!』

『まぁ、食えるもん作ってこいよ』

『んなっ!!!』

逆に、挑発的な事言って来たから余計にこんなややこしい事になったんじゃんか。

はぁ…。どうしよう。

「楢河、」

「え、はい」

「お前、話聞いてたか」

黒板の前にいる先生から痛い視線をいただきました。

あぁ、今授業中だったのか。

「とりあえず、楢河、この問題を前で解いてくれ」

あぁ、なんでこうなったんだ…。





「陽菓もつくづく馬鹿だな」

授業も終わり、休み時間を満喫しようとしたさなか、読みながらも南沢が言ってきた。

もう本当誰のせいだよと言いたくなったけど、敢えて抑えた。

落ち着け自分。今ここで言っても自分が負けるのは目に見えてある。

「それより、陽菓。ちゃんと放課後あけとけよ」

「?なんで?」

「はぁ?勉強に決まってんだろうが」

あぁ、そうでしたね…。

その言葉に思わず血の気が引いていくような感覚がした。

勉強という言葉に拒否反応が出てきましたよ。

あ、でも帰りには弁当の材料を買いに行かなきゃ行けないなぁ…。

勉強をした後でそんな余力が自分に残っているかが、非常に心配である。

「とりあえず、次の授業の予習しとけよ。あと授業中寝たらシバくからな」

いや、放課後まで持つかも心配になってきたよ。





「いいか、ここにこの公式を使うんだよ」

昨日ぶりである図書館に今日もお世話になっていた。

相変わらずのスパルタ振りにこっちの体力は限界寸前まで追い込まれていた。

「それで、この答えをこの式に代入な」

淡々と説明してくれる南沢の話を聞きながらも、内心もう死にそうだった。

もうなんでこの人こんなにも勉強していられるわけ?

「あー、それで…。あ!答えは3か!!」
「そ、正解。やればできるじゃねーか」

少し感心したような表情をした南沢が私の頭を撫でる。

もうあまりに気力を使い過ぎたせいでもう髪型が崩れる事も気にならない。「よし、それじゃあ今日は勉強切り上げるか」

「よっしゃ〜…。」

力無く机に倒れ込むと、南沢の呆れたようなため息が聞こえた。

よし、これで帰れ…

「あっ!!!」

ある事をパッと思い出して、私は立ち上がり、手早に準備を済ました。

「ゴメン!寄り道思い出した!!」

早くしないとスーパー閉まる!!

どうしたのかと、聞いてくる南沢がいたけれど、今はそれどころじゃない。






さて、明日の弁当なに作ろうか




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テスト期間に勢いで書いたからまとまりがない…



24.2.28


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