「み、南沢ぁぁぁあ!!!!」

「うるせぇな、聞こえてるって。何だよ」

「さささささっき、これ返却されて…ちょっと見てみて!!」

私は手に持っていた紙を南沢の前に突き出した。

「私が、英語の小テストで8点とれた!!」

あの大嫌いな英語、しかも抜き打ちテストで。

いつもは5点以下は当たり前で、本当に0点の危機を感じるほどの悪さ。

だって、わかんないんだもん。

「こんな点数とれるなんて、もう今日は雨が降る!」

「2問間違えてんじゃねぇか…。10点とれよな」

「な!!人が喜んでるときに…」

南沢は私のテストの用紙をまじまじと見ながら何かを考えるようなそぶりをしていた。

「まぁ、陽菓にしては頑張ったな。あのプリントも真面目にやったんだな」

南沢は急に立ち上がると、私の頭にテストを押し当ててから教室をでていく。

ん、プリント、プリント…?

…、あ!!そうか、なんで急にあんなにできたのか謎だったけど、昨日南沢が渡してきたあのプリント。

あれにあった問題ばっかりだった!

その事に気がついた
私は南沢の後を追うように教室を飛び出した。








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