「おはよー南沢ー」

「よお…」

挨拶を返していたやいなや、南沢は急に顔を歪めた。

ジト目でこちらをみてくるものだから、私の顔になんかついてるのか、と顔を触ってみた。

何もついてない、よね?

「な、何?」

「いや、なんか、」

お前、すっごいニヤケてるぞ、と南沢に引き気味に言われたものだから思わず、えっ、と唖然としてしまった。

「見るなっ」

「いや、もう見た」

「忘れて」

「インパクトありすぎて無理」

サラッと言われて若干のショックを受けたけど、直ぐに南沢に駆け寄ってドヤッと効果音が着きそうな程笑ってやった。

「今日の昼休み、約束どうり屋上ね」

「え。あぁ。楽しみにしといてやるよ」

妙に余裕な笑みを浮かべているものだから、どうにかこの余裕の表情を崩せないものか、と考えてみた。

やっぱり、昼休みだな。

「うんうん。時が経つのを待つしかないか。」

一人納得したように頷きながら席に戻っていった。

頭の中で、南沢が私が作ってきたやつを食べてどんな表情をするのかを考えてみた。
「…、全く予想がつかない…」

なんて呟きながら机に突っ伏した。

「…、どうしたんだ。陽菓のやつ。変な物でも食ったか」

「うーん。楢河は不思議な奴だからな」

南沢と三国がこんな会話をしているのなんか知らない私は朝の分の睡眠を補う為に机に俯せて寝はじめた。




5


(寝るの早…。あ、よだれ…)




************
ふぉぉぉお!!!!!!
やっと更新できたぞ(^O^)

中編だったはずなのに8話まできてしまった…

弁当ネタ、しつこいようですが、続きます←
ちなみに、最後の()は南沢です。


24.3.28


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