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「風丸っ!今日も部活?」

HRが終わり、少し離れた席の風丸に尋ねると、「あぁ」といつもの返事が返ってきた。

「そっか、」

「でも、今日は早く終わるようなんだ。だから一緒に帰らないか?」

「…!うん!!」

それじゃあ行ってくる、と、円堂をはじめとしたサッカー部面々と教室をでていった。

私はと言うと、自分の席に戻って机の中の教科書やノートを鞄に詰め込み、風丸が部活が終わるまで何をしようか、と考えだした。

それにしても、久しぶりに一緒に帰れるなぁ。

そう思うと、思わず頬が緩むのを感じる。

HRが終わったばかりの教室には、まだ数人の生徒が残っている。

さすがにこのにやけた顔は見せられないっ、と、必死に堪えた。

「あっ、」

窓から外を見ると、サッカー部が練習を始めていた。

運動をしている人は、みんなキラキラしていてカッコイイと思う。

だけど、やっぱり、青色のロングヘアーのただ一人にくぎ付けになる。

しっかり者で、優しくて、信頼もあつい、そんな風丸と付き合ってる、なんて、どれだけ時間が経っても実感がもてない。

そう、一つ疑問に思う事があるとすると、なんでこんな私を、風丸は好きになってくれたんだろう。

時々不安に思うんだ、いつか風丸は、私の手の届かない、遠い何処かに行ってしまいそうで。

でも…。

もう一度グランドをみると、風丸がこちらに向かって手を振ってくれたのが見えた。

「っ///」

照れながらも振りかえすと、風丸は練習に戻っていった。

不安に思ったりする、けど、風丸がいてくれるだけで、私は幸せなんだ。





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