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雷門中が、フットボールフロンティアで優勝してから数日が経った。

しばらくの間はその喜びで溢れていた。

学校も街も。

そりゃそうだよね、だって日本一だもんね。

あの決勝は今でも忘れられない。

自分の事のように嬉しかった。

風丸達の頑張りが、優勝という結果に繋がってよかった。

風丸、ずっと頑張ってたもん。

それは、私が一番よく知ってる。

「…?一番…?」

ん、いや、一番ってのは自惚れかな…?

いや、一番であって欲しい…。

んでも…。

「ぷっ、ははっ」

「!!」

ハッと横をみると、風丸が楽しそうに笑っていた。

そうだ、いろいろ考えてたけど、ここ教室じゃん!

「わ、笑わなくてもいいじゃん…!」

「わりぃわりぃ、なんか祐梨が一人で悩むような仕草したり、なんか解決ような表情するからさっ」

「ーッ///」

あー!自分馬鹿、馬鹿すぎるー!!!

今穴があったら今すぐ入る、ってかスライディングで一刻も早く!!

よりによって、風丸に見られたなんて…。

「そんなに落ち込むなよ」

「だってさぁ…。」

まだ見られた人少なくてよかった。

ちょうど円堂と豪炎寺が購買に何か買いに行ってていなかったし。

他の人も休み時間だから、それぞれいろんな人と話してるから見てないと思うし。

でも風丸…、風丸と二人の時になんで…。

「まぁ、俺的には円堂達がいなくてよかったと思うぜ」

「確かによかったけど…、え、俺的に?」

なんで、と言うような視線を送ると、こそっと教えてくれた。

「祐梨可愛いかったから、見てるの俺だけでよかったなって」

「はっ?!///」

ガシャンッと音を立てながら立ち上がり、風丸を見ると、あぁ、確信犯だ…。

風丸ってこんなキャラだったっけ?!

「たっだいまー!いやさ、購買混んでて遅くなった」

教室のドアが空き、パンやらジュースやらを抱えた円堂と豪炎寺が現れた。

「あれ、顔赤いぞ祐梨。熱か?」

「ち、違うよー!気にしないでご飯にしよ!」

そうだなって言って、円堂も椅子を動かし、続いて豪炎寺も椅子を動かした。

豪炎寺サン、ナンデスカ、ソノシセン。

勘が鋭い豪炎寺さん←。




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