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風丸達イナズマジャパンが世界一をかけて戦う場所、ライオコット島に飛び立つ日。

私はお見送りのために空港まできていた。

空港へ着くと、見慣れた雷門生も何人かいて、ワイワイとしている雰囲気だった。

「皆楽しそうだね」

「本当にな。」

他の人に迷惑がかからないぐらいにしてほしいけどな、と困ったように笑う風丸が、まるで保護者のようで、思わず笑ってしまった。

笑うなよ、とふてたように言う風丸にゴメンと謝ると、風丸に急に抱きしめられた。

ここ空港なのに、と最初はワタワタしていたけど、そっと私も肩に腕を回した。

「それじゃあ、行ってくる」

「うん。行ってらっしゃい」

どうか、風丸達が世界一になれますように、と願いながら言った言葉。

今度会う時は、笑っておかえりと迎えられますように。

メンバーがジェット機に乗り込み始めようと動きだし、風丸もその後を追い進んでいった。

しばらくの間、さよなら。

少し寂しい気持ちに教われたけど、今は笑って見送ろう。

そう思っていると、不意に風丸はこちらへ向かって戻ってきた。どうしたのか、と駆け寄って尋ねようとしたら、急に後頭部に手が回ってきて、そのまま引き寄せられた。

何が起きたのか考える暇もなく、降ってきたのは、風丸からのキスだった。

驚いて見ると、風丸は悪戯っ気に笑っていた。

でも、かっこよくて、大好きな風丸の笑顔だった。







「大好きだよ、祐梨」

「私も大好き」

(次に会う時は、また貴方/君に伝えるよ)

(大好きだって、この気持ちを)




24.4.18 end


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