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雷門に着いてからグラウンドを見てみると、雷門イレブンと風丸達がいるのが見えた。

急いで向かうと、みんな清々しい表情をしていた。

「っ!!祐梨」

私に気づいた風丸が私の元へと走ってきた。

「あの、私っ…」

今度こそ、ちゃんと言おうと決めた言葉を口にしようとしたとき、それよりも先に風丸が私を抱きしめていた。

「ゴメン、祐梨」

「え…?」

その言葉に風丸を見ようとするけど、力強く回された腕がそれを許さない。

「俺が間違ってた、力って人から与えられるものじゃないって。自分で努力して手に入れるものなんだって。」

風丸が腕を緩めて私と視線を合わせた。

「俺の弱さが、こんな過ちを起こしてしまった。俺はもう逃げない。今度こそ自分で努力して強くなるよ。」

だから、と言うと、風丸は少し瞳を伏せた。

どうしたのか、と少し不安気に風丸を見ていると、風丸は決意を決めた瞳をしていた。

「また、俺と一緒にいてほしい。俺の勝手だってわかってる。でも、俺は祐梨と一緒にいたい」

凛とした風丸の声が私の耳にとどいてくる。もう聞けないと思っていた言葉だったから。

嬉しかった。

でも、素直に私も、とは言えずに俯いてしまう。

私が側にいたら、また風丸に迷惑かけてしまうんじゃないか。

自分の事、自分の思いばかり優先して風丸を傷つけてしまうんじゃないか。

また、苦しましてしまうんじゃないかって。

でも、

顔を上げると、私と居たいと言ってくれた風丸がいる。

「私、は…」

この気持ちは、思いは、もしかしたらまた迷惑をかけたりするかもしれない。

でも、この気持ちに嘘はつけない。

「私も、風丸と一緒にいたい。私も強くなるよ。風丸がもしも困った事があった時に支えてあげる事ができるぐらい」

風丸と一緒なら、私も頑張れる気がする。

だから

「一緒に、いさせて…ッ」

ギュッと目をつむり、言うと、また腕を引かれて抱きしめられた。

「ありがとう。祐梨。」

そう言った風丸の背中に私も手を回した。

「祐梨」

「ん」

「好きだよ」

「私も…」







*************

更新…かなり遅れてしまった…
前半と後半違う日に書いたから繋がりがちょっと微妙な気が…

スランプです;;
内容ごちゃごちゃしててすいません;;

次ラストです!!



24.3.18


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