通常の業務をこなしている際、不意に名字が口を開いた。


「…深海は真っ暗なんですって、マゼラン署長」


何かと思えばくだらなっ。


「光も届かないらしいからな…いいな。でも閉ざされてはいないだろう」

「ああ、そっか。でも真っ暗は捨てがたいですよ」

「そうだな…!真っ暗はいい。でも閉ざされて」

「いないんですよね、残念ながら」

「何処か」

「真っ暗で」

「閉ざされている」

「「場所は無いだろうか…」」

「…毎日毎日、よくそんなくだらない会話が成立スマッシュね」

「ハンニャバル、お前にはわからないだろう」

「「この気持ちが」」

「わかりたくもありません。何でハモるんですかてかいっそ沈んだらどうですか。二人とも能力者だし。そうしたら私が署長に…」

「はぁああ…」

「ぬがああっ…!」

「私はガスマスク着用済です」

「ハンニャバルと違って名字は偉いな」

「署長自慢の部下になりたくて」

「そうか…!だが、もう既に自慢の部下だぞ」

「!!」

「げ、解毒剤…」


名字、頬を赤く染めてる場合じゃない。私の青くなった頬を見てまず解毒剤を持ってきなさい。…あ、何かお花畑見えてきましたよ。


がふっ…。

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