私のインペルダウンに…じゃなかった。このインペルダウンに新しい子が配属された。
何故か知らないが署長(早く引退して下さい)と気が合って椅子(私はいりませんこの椅子)に閉じこもっている。


「署長、名字、早く出てきて仕事をして下さい」

「おれは眩しい部屋には居たくないんだ。いっそ心を閉ざして暗い部屋に閉じこもりたい」

「奇遇ですね署長。私も心を閉ざして暗い部屋に閉じこもりたいです」

「ああ奇遇だな名字。君とは長くやっていけそうだ」

「そうですね署長。この椅子の中の署長の膝の上も居心地がいいです。ガスマスクも閉ざされている感があってまたいいです」

「おお、それは良かった。何なら名字の椅子も作ってもらうか」

「有り難いですね。ぜひ作って下さい。出来れば完全個室で」

「二人で心を」

「閉ざして」

「「閉じこもろう」」

「バカ言ってないでさっさと出てきて下さい。配属されて1日と経っていないのに何でこんなに息が合うのか…」

「悲しいなこんな上司の心を全く理解しない部下を持つと…」

「理解したくないです。早く出てって下さい…じゃなかった出てきて下さい」

「今のは酷いぞハンニャバル!なあ、名字もそう思うだろう」

「はい!お気の毒に署長…謝って下さいハンニャバルさん」

「え?!私が署長に誤って昇進?というか名字は私の部下ですが」

「署長の膝の上なので署長権限です」

「そうだ、署長権限だ」

「職権乱用だと思いマッシュけど」

「「ああもううるさいな」」

「うるさいってアンタら…」



…もうついていけない。



(ぐお、腹が)
(うが、お腹が)
(二人して降格(くだ)してしまえ)
((ひどいなハンニャバル(さん)))

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