鷹の目が珍しくおれの所にやってきた。


「よう鷹の目!久々だな」

「コイツが会ってみたいと言うからな…」

「コイツ?」

「初めまして赤髪さん!」





カンチガイ




「……隠し子か!」

「斬るぞ。恋人だ」

「「「恋人ォ?!」」」

「名前です、よろしくね」

「お、おうよろしくな(でれっ)」

「…名前、赤髪には近寄るな。妙な菌を移されるぞ」

「え?!わかりました、赤髪さんお大事に」

「妙な菌て何だよ!」

「確かに、頭には近寄らないほうがいいかもな…(性的な意味で)」

「お前裏切るのか!?」

「ああやっぱり…」

「名前ちゃん、おれは大丈夫だから!健康そのものだから!」

「五月蝿いぞ赤髪」

「元はと言えばお前が菌て言うからだ!!」

「ああ、土産を持ってきた。飲め」

「相変わらずマイペースだなお前…。何だ、酒じゃねぇか!よし野郎共!宴だ!!」

「「「オォ!!」」」

「わあ、ミホークの言った通り!本当に宴が始まった」

「面白いだろう」

「うん、素敵!」

「名前ちゃんも飲め飲め!酒はいくらでもあるぞ!」

「いただきます!」


こうしていつも通りの宴が始まった。






日も暮れた頃。


「そういや、名前ちゃん」

「なんでしょう赤髪さん」

「あのちっさい舟で鷹の目と二人きりなんだろ?寒かったりしねェの?」

「大丈夫ですよ!ミホークが抱いてくれるから、ねっ」

「ああ、そうだな」

「……抱いッ?!おま、こんないたいけな少女を抱いてるのか!!?」

「?…そうだが」

「ちょっと痛い時もあるけど、暖かく…寧ろ熱くなるの」

「な…」

「たまに堪えきれんと声を上げるがな」

「だってミホークが触るんだもん…」


「あぁああ鷹の目お前!!名前ちゃんに、こんな可愛い女の子にナニしてやがんだ!しかも外!海の上!!!」


「「??」」

「…頭、ちょっといいか」

「いいわけあるかぁ!!」

「イヤイヤ、落ち着け。名前ちゃん、いつもどんな風に抱かれてんだ?」

「あぁ!?んなみんなの前で実践させ…」

「こうです」

「うおお!?おれは見ない、見ないぞおおお!!」


こんな野郎共の前で裸体を晒すなんてどんな教育してんだ鷹の目は!!


「…頭、」

「どうした赤髪」

「……は?」


目をそっと開けると、鷹の目に背中を向けて足の間に座っている名前ちゃんが見えた。

…は?オイこれ…


「いつもこんな風に抱かれてるので寒くないですよ」

「え……痛いってのは?」

「ミホークの胸、ゴツゴツしてるから…」

「…耐えきれないのは…?」

「お腹に手を回してくれる時、くすぐったくて」

「……お、おお、そうか」

「…頭、アンタ何を想像してたんだ」

「!! さあ飲むぞ!」

「赤髪さんて一人で賑やか」

「五月蝿ければ言え。斬ってやろう」

「ああおれ何も聞こえねー!酒持ってこい!」


…なんだ、おれのカンチガイか…ハハ…

















(まあ、赤髪の想像通りのこともしているが…)
(っ!ちょっとミホーク!腰撫でないで…!)
(声を上げると気付かれるぞ)
(…!!?)

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