「副署長、今日はいい夫婦の日らしいですね」
「そうなのか!まるでおれ達のことじゃないか」
「私達の日なのかもしれません」
「なん…だと…すまない。プレゼントも何も用意していないんだ」
「すみません副署長…私も何も用意してなくて…さっきドミノさんに聞いて知ったのです」
「そうか…では来年は何かやるか?」
「…そうですね、いつもお世話してる囚人にいい夫婦を見せてあげるっていうのはどうでしょう」
「なるほど。おれ達夫婦を見たらもしかしたら改心する輩もいるかもしれんな」
「そうですよ。清く正しい夫婦を見せれば、彼らだってまともな人間に戻れるかもしれません」
「さりげなく毒を吐くのが本当に上手いな」
「副署長ほどでは」
「おれは直球に毒を吐くぞ」
「そうでしたね。…マゼラン」
「ん?、……!」
「ちゅう、しちゃいました」
「夫婦だからな、これくらい普通だ」
「ん、…わ、されちゃいました」
「お礼だ」
「嬉しい!…じゃ、またお礼に、」
「ん、…じゃ、おれからも、」

「いい加減に仕事戻ってください副署長室はいちゃつく部屋じゃないです」


「「ハンニャバル(署長)いたの(か)」」


「ひどいっ」

□小ネタ


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