「香っ!」
「…なまえすか、」
「うふふふはひはははーん!」
「相変わらずキモい笑いかたっすね。」
「何出会い頭その対応、さすがのなまえちゃんもハートがブロークンだよ。」
一口食べればどろんぱ
(メニュー通りだかんね)
昨日1日中悪戦苦闘して作り上げた生チョコ。生チョコごときに何苦戦してるのなまえ!でも料理下手萌え!と湾に言われながらも!至るところにチョコをとばしながらも!カリエド先生のために作り上げたのさ、気持ちは限界値9999を越えてオーバーヒートさあ届けカリエド先生に熱い暑い厚いこのKIMOCHI!!
「何にやにやしてる的な、やっぱりキモいっす」
「うひっむっかつくでも許してあげるよむふぉふぉほあああ」
「…」
ラッピングしたチョコを後ろ手に笑う私に冷ややかな視線をおくる幼なじみ、香。次第に距離があいてきてる気がするちょっとさすがに酷くないか幼なじみよ、ちょっと気持ち悪かったことは認めるとしても扱いが酷い。
「あー逃げないでよー!」
「…じゃあまた」
「へーえそんなこと言っちゃうんだーふうーん、これ、いらないって言うんだあへーえ!」
指を二本たてて去ろうとする彼にとうとうブツを見せつければ、無表情だった彼の顔が一気に嫌そうな顔へと変わった。
「…ちょおおおおおおお?!!何?!何その表情?!まさかの2の嫌がる?!」
「違う的な、正解は…4の恐怖を覚えた3才児の表情。」
「細かい」
「それよりそれ…何人に作ったんすか、」
「え?委員長とか先生とか…あわせて14…だったきがする。」
「何14人も病院送りにする気っすか!」
「本当に病院におくっぞ。」
やけにむきになってそう言う彼の頭を横から容赦なくごつんといって…と思ったがすぐかわされてしまった。何て失礼すぎるやつだ、あ、良い意味で病院送りみたいなみたいな?!
「病院送りに良い意味なんかないっすからね」
「とったと思って勢いよく食べた魚に骨があったくらいむかつくね!」
「いやそれよりなまえの作った料理んがむかつく的な」
「泣きたい」
why?何故ここまで言われなきゃならないのさ!まあね、確かに料理は苦手だ得意じゃない。でもここまで言うことはないよねさすがに!
「ぐうう…い、いいから受けとれ!…いや、受け取ってください!!」
「なまえなんかそれ逆じゃないすか?…まあせっかく作ったみたいだしまあ…」
受けとるなり開ける彼をドキドキしながら見つめる。1つ取り出しては、三角にするとはなかなかやるっすねって言うけども私は断じて三角にはしていないそれは四角だスクエアだ香さんや。
「…まあ食べてみてよ」
「…う、うす、」
「笑って食え」
「じゃ、じゃあ…」
ぱくんっ!なまえ特製の生チョコを口に入れた彼はその場に倒れて起きることはなかった…。
「こっ、香?!!」
「…」
「こーう?!!ははははざまあみやがれええええ!!」
「どういうことっすか」
「うわあああああ起きたっ」
「一体何いれたらこんな味になるんすか…」
「なっ、メニュー通りやったかんね?!」
(渡さない方がいいんじゃないすか?胃の弱い人は三途の川行き…)
(酷?!)
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