パエリアにピッツァにパスタにワッフルに…毎日朝から晩まで似た系統のものを立て続けて早4日。さすがに飽きというものがくるわけで、見るだけで少し吐き気がするのだ。
それなのに今日もテーブルには奴らご自慢の料理が。鮮やかなサフランライスの上に踊るムール貝に赤く染まったエビやイカ。そしてバジルの香り漂うパスタにピッツァ。デザートのワッフルはメインにひけをとらないくらい派手である。…はあ。
「?どしたんなまえー?食欲ないんか」
「むっちゃ美味いでなまえっ!ほら隣り座り!」
「わ、ちょベルっ」
「よっしゃほんならいただきまーす!」
ニコニコと笑って手を合わせるアントーニョとベルには到底ついていけない、ほらランさん物凄くげっそりしてるじゃないか。
「いやーやっぱロマーノのピッツァは世界一やなあ、」
「は?馬鹿言ってんじゃねーよ。…宇宙一だろうが。」
「あははロマーノかわええなあほんまにいっ!」
「…」
「…ランさん」
「…何や」
「…何とかしてくださいよこれ、私物凄くラーメン食べたいです。」
「んなこと言うなや、…俺も食べたくなるやろ。」
「ん、どしたん二人食べへんの?」
「どしたんよお兄ちゃんまで?」
口と手に持ったピッツァの間にびろろんとチーズを伸ばして私達を見るロマーノより先にこの二人が突っかかってきた。…言えない、好意で作ってくれている彼らに「まじ飽きたんですけど、」なんて言えない!!
「え、いや、あのー…ね、ランさん?(ランさん言っちゃって下さいよ)」
「あ?(なまえが言え)」
「えええええ?!!」
「はよ食べんと冷めてまうで?」
「あの、ちょっといいかな?!」
「どした?」
「…あ、いや、…お、美味しそうだね」
「なら食えよ。」
「あ、はい…」
「…」
「…(睨まないでランさんのぶあかっ!)」
→ラーメン作るで!
(作ってない(笑)しかしベルベルと親分の違いがわからないいやいやこの兄弟初めて書いた気がします。難しいね!)
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