午前11時37分、それは起こった。辺りに散った赤い液体にまみれて倒れた女。口から流れる赤い液体が妙にリアルで鳥肌がたつ。
「ふそふそふそっそそふそーんっ」
「ふそっふそっふそそそーんっ!」
何やら歌を口ずさむ男が赤い液体にまみれて倒れている女がいる部屋のドアの前までやってきたらしい。なまえちゃんきたで!と勢いよく扉が開かれてしまった。
「…」
「うっわ?!な、何やのこれ?!!」
「…」
「なまえちゃん?!なまえちゃんしっかりせえ?!!」
「…」
「ど、どういうことやねん…?!な、何が、」
倒れた女を起こすように叩いて、わなわなと翡翠の瞳を揺らす男。激しく動揺しているらしく、首筋に汗が光ってみえた。
「っ、な、なんやねんな…」
「…」
「なまえちゃ「じゃじゃあああんどっきりんごりら!」」
「ぎゃああああああ喋ったあああああ?!!」
→サスペンスやー?!!
(トマトでした。この後ぽこぽこ殴られます。)
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