パンと菌とガイコツとクマという奇妙な組み合わせは依然としてその場を動こうとはしなかった。静けさが深まる中、ついにあいつが口を開いた…




「まず君はやり方がワンパターンなんだよ少しは付き合ってあげてる俺の気持ちを配慮してくれよまったく君は登場シーンも退場シーンも同じセリフ同じパターンで飽き飽きしてるんだもう少しひねりをいれようとか考えないのかいサービスがなってないよそんなのだったらこの先やっていけないぞ最近不景気で小麦粉が高くなってきてるんだからいちいちパンに水をかけないでくれよ濡れたあんパンどうするつもりなんだいもったいないだろうmottainai!それに君は何の菌なんだいバイ菌じゃあわからないよ大腸菌かいビフィズス菌かいまたまたヘモグロビンかい汚ないからあまり近寄らないでくれ臭いから、ほんっと臭いから。」
「やめてくれ!俺様すごい嫌な奴みたいに言うのやめてくれ!それにヘモグロビンは菌じゃねええええええええ」




「…ねえカレー野郎あれ何」



「また馬鹿やってんだろ、つーかカレー野郎っていうなさきいか女」



「そんなこたあどうでもいいんだよ糞野郎いいから早く降ろせ糞野郎」



「糞っていうなばかあああああ」



「ッアー待って糞…アーサー待って私を木から降ろして惑星に帰ってええええ」



再び泣きながら飛ぶ気配などまったく見せず走っていくカレー野郎をすがるような声で止めるが駄目みたいだ、…やっべえ頭に血がのぼってきた









「お前ええかげんにせえや」



「わん」



「うんとかすんとか言えや犬のフリすんな!」



「わうん。」



「うぜええええもう嫌やぶん殴る!ぶった斬ったるわあああ」



「落ち着いてくださいふそ子?!ぽちくんもふそ子に謝ってくださいっ」



私の白いエプロンを汚しちゃ駄目でしょチーズ!
俺のトマトをエプロンに投げて潰すなや阿呆!俺の!トマトが!!



「わん」



「わんちゃうわ!人間のくせに犬ぶんなや!」



「ぽっぽちくんは人間ではないのでわざとではないんです!許してあげてください!」



「エプロンよりトマトの心配かよばっかじゃねえの」
「ほらあああああ!菊爺さん今の聞きました?!むっちゃ喋りましたよこいつ?!」



「あーすみません今鼓膜が破れていたので何がなんだか」



「わん」



「もう親分家出したい!」




(いいからホットケーキ…)
(それに君は機械を使わなきゃ俺に勝てないのかいそんなの君の実力じゃないんだぞ本当は弱いくせにそんな意気がってイライラするんだだから君は…)
(やめてくれええええ)


0622



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