「hi!君お腹をすかせているんだろう?!そんな時はこれさ!ハンバーガー!!1つ250円で販売するでゲイツー!」
「売るのかよ?!!」



赤いマントをぱたぱたり、緩やかな曲線を描いてなびかせるこいつはハンバーガーヒーロー、アルパンマン。特技はあらゆるところから約20種類ものハンバーガーを出す事らしい。



「何だい君、いたのかい?」



「お前がパン工場出た時から横にいたんだが」



「oh!ストーカーは良くないんだぞ!」
「さっきから何回か話してるだろ!」



アルのばかあああ!と泣きながらカレーの匂いを残してどこかへ走っていったのはカレー大好き眉毛野郎だぞ!わざわざ走って行くのが彼らしい、飛べばいいのにね!



「そろそろパトロールは止めにして帰ろうかな、困っている人はいないみたいだしね!」



「きゃーアルパンマーン!私困ってる!超絶困ってる!!?」



「この声は!…誰だったかな?」
「忘れないでパンシリーズでの紅一点を忘れないで!!」



みんなのアイドルめろんぱんなちゃーんっきらっ!と高めのソプラノが聞こえてくる方向は絵に書いたような木の上、詳しく言うとマントが枝に絡まったのか宙ずりになっている女の子がいた。



「春日じゃないかい!すごく楽しそうな遊びだね!」



「アルには遊んでるように見えるんすね、」



「じゃあ俺はパン工場に帰るから夕食までには帰ってくるんだぞっ」



「ちょ、待っ、私超絶困ってる?!」



楽しそうに手足をばたつかせて笑っている彼女にヒーロースマイルを向けて急いでパン工場へと向かった。




「楽しんでないよ!このままじゃ何億光年経ってもパン工場に帰れないよー!!」




**




「ただいまなんだぞー!」


どがしゃーん!と勢い良く開いた扉は半壊、いや全壊レベルに達している。



「馬鹿なんお前馬鹿なん阿呆なん脳みそかっすかすなんちゃう何回ゆうたらわかってくれるん親分もうどうすればええかわからへん!!」



「お帰りなさいアルパンマン。…ほらふそ子、扉を直しますよ」



「嫌ですわ菊爺さん!もうアルパンマンに直させて慰謝料とりましょ!親分の心がブロークンや!!」


「菊ー、春日と眉毛野郎は夕食までには帰ってくるよー」



「そうですか、ではアルパンマン、ぽちくんを呼んできてもらえますか?」



「わかったぞ!」



すでにない扉を開けることなく絵に書いたような(二回目)パン工場から出てすぐ横にある犬小屋の前まで軽く飛んで(だからメタボになんだよばーかばーかアルのばーか!)ノックする。



「ういー、何?用?」



「菊が呼んでるんだぞ!」



「面倒」



「来ないと犬小屋破壊するってふそ子が斧持ってたぞ!」



チッと舌打ちをしながら犬小屋という名のプレハブから出てきたのは菊爺さんの愛犬、ぽちくんだ。姿形は人間なのに菊爺さんはぽちくんは犬です、の一点張りである。



「空腹」



「ハンバーガー食べるかい?!」



「フィレオフィッシュ」


「ビーフとチキンしかないぞ!」



「チッ」




(ふそ子、瞬間接着剤を。)
(はいよ菊爺さん。)
(ぽちくんそこ支えててもらえますか?)
(わん)
(hahahaha!ところで今日の夕食はなんだい?)
(やめて離してえな菊爺さあああん?!!)
(駄目ですふそ子?!アルパンマンは悪気はないんですから!!)


**


何だこれ^o^とりあえず7月1日まではちまちまお話あげていきます。名前変換はないのであしからず…!ぽちくん擬人化してしまいました、サイト住民に加えときます←イラスト募集してm…げろりん。

0609




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