上杉親子と直江
 上杉景勝+直江兼続+上杉定勝


※相変わらず設定だけの08MRパロ
※定勝が生まれる前年ぐらい



「22年後から来た、貴方の息子です」

突如屋敷に現れた青年は、よく通る声で景勝にそう言った。
その青年の格好に、誰もが目を丸くした。首には景勝と同じ花飾り、襟には兼続の息子景明と同じ紐飾り、後ろに垂らした帯の裾には「田比」の文字。
見た目からするには確実に上杉の人間であり、景勝の息子という言葉も否定しきれない。

「名は?」
「上杉弾正大弼定勝、又は喜平次定勝」
「喜、平次…?」

「喜平次」は景勝の通称だ。それを名乗るのが本当なら認めるしかなかった、定勝という青年が景勝の子であるということを。
僅かに表情を変えた景勝はそれでも平然そうに口を開いた。

「して、用件は?」
「未来を変える為に、来ました」

迷いも躊躇いも無くさらりとそう答えた定勝と対象的に部屋の空気は一変した。

「未来、だと」
「はい。このままではこの国はおかしくなってしまう」
「どういうことですか?」
「流行り病と、切支丹による日本侵略計画」


「だから早く手を打たないと…!」

震える手は、二度とその悲劇を繰り返さないように使われようとしていた。



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