小早川と片倉
 小早川秀秋*片倉重綱


幸せすぎるのは、心臓に悪いかもしれない



「…左衛、」
「何、秋」

暑いから、と言っていつもと違い全部の髪を上げている重綱は相変わらず可愛い。というか美人さん。
そう言ったら「秋だって格好良いじゃない」なんて笑顔で言われてしまい、一瞬頭の中が真っ白になった。

「好き」
「知ってるよ」
「もっと好き、物凄く好き」
「それも知ってる」

パタパタと扇いでくれることによって生じる風は心地良い。
もっと、重綱に言いたいことがあるはずなのに、喉に引っ掛かって何ひとつ出て来ない。すごく、もどかしい。

「だって僕も好きだもの」
「え」
「同じくらい好き、だからわかるよ」

チリン、彼の鈴が音を立てる。


あぁ幸せすぎて溶けてしまいそうだ!



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