徳川と丹羽
 徳川秀忠→丹羽長重


「君は殺させない」
「ありがとう、ございます」
「生かしてあげる。君も、丹羽の家も」

領地を貰って徳川に従って、確かに今の現状から言うと生かされている。でも一体、何から殺されないようにしてくれるのだろうか。
彼の緩やかな柔らかい髪が風に揺れて、ぎゅうと握られた自分の手が少し痛む。

「その代わり働いてもらうからね」
「それは、構いまへん」

新しく貰った白河の城もこの前普請を始めた所だ、城に関することは好きだから何等苦にも感じない。もちろん少々財政としては痛い部分もあるが。

「肥前は怒るかなぁ、五郎左を特別扱いしたら」
「さぁ?どないやろ」
「羨ましいなぁ、君たちは」
「なしてや?」
「だって、」


「殺したいくらい嫌いなら、絶対にお互いが頭の中から消えないでしょう?」



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