松平夫婦
 松平忠輝*五郎八姫


※現パロ…?
※やりたい放題



ドラマでも、映画でも、みんな口を揃えて言う。
「許嫁なんて親が勝手に決めたことだから、そんなの関係無い」
なんで、そんなことを言うのだろう。



「いーろはーっ!」
「忠輝君!」
「ご飯食べよー」
「はいっ」

隣のクラスの生徒である松平忠輝君は私の許嫁。それこそ、小さな時に親同士が決めた勝手な約束。でもそれに抗うことなく、私たちは付き合っている。
それは、純粋にお互いのことが好きだから。

「今度の土曜はさ、プール行こうよ」
「でも水族館もいいなぁ、なんて」
「うーん、じゃあ水族館は来月リニューアルオープンする所があるから、それに合わせてにしない?」
「忠輝君がいいなら、いつでもいいですよ」

一緒に登下校をして、一緒にお昼を食べて、平然と手を繋ぐから校内ではもう公認されているも同然だった。
先生も生徒も、私と忠輝君が付き合っているのを知っているから、クラスが違うのに一緒に行動していても決まりさえ守れば咎められることはない。

「五郎八は夏休みにしたいことないの?」
「…忠輝君と花火大会に行きたいです」
「行こうよ、五郎八の浴衣姿見たいし!」
「その時は忠輝君も浴衣着て下さい、約束です」

小指を出して指切りをひとつ。こうしてまた小さな約束を積み重ねていく。

「うん、約束」

笑った彼が好き。
頑張る彼が好き。
怒った彼が好き。

結局は、ねぇ?
私は貴方をいたく好いているの。



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