はやぶさ+FASTECH
※用語あやふや注意
「俺はもうFASTECHじゃない!俺ははやぶさだ!」
「違う。君は、いつまで経ってもFASTECHだよ」
「FASTECHの過去は捨てられない」
新幹線高速試験車「FASTECH 360S」
速さを追い求めた人々が夢に見た、東京〜新青森間の約3時間10分。
「そして君はまだ300km/hしか出せない。つまり、」
「夢の3時間は未完成だ」
2011年3月5日のデビュー現在ではまだ300km/hという速度までしか出せない。東京〜新青森間最高速度320km/hを理想に日夜研究開発、そして試験は続けられている。
いかに振動騒音を抑え速度を上げるか。課題は山積みで、はやぶさはまだ完全ではなかった。
「ふたつのパンタグラフ、空気抵抗に配慮されたノーズ………改良に改良を重ねられた"FASTECH 360S"だろう?」
突き付けられた現実。はやぶさ自身も頭では理解しているつもりだった、自分はFASTECHあってのはやぶさなのだと。
アローライン、ストリームライン…模型も含め数々の研究データの上に成り立っている。
「俺は、俺はもう…!」
「大いに悩めばいいよ、はやぶさ」
何も新幹線高速試験車はFASTECH 360Sだけではない、こまちもつばさもFASTECHを経験していた。彼らはミニ新幹線であるため、同じFASTECHであってもFASTECH 360Zではあったが。
(FASTECHを越えた先に、君の目指すべき場所があるから)
※360Zがつばさとこまちの基礎だったら、という架空設定です