なすの+はやて※
※いつも通り捏造ばかり
「なすて走らせてくれんがね」
「車両故障って聞いたよ?何かいづい所とか無いの?」
Maxなすの、車両故障により全区間運休。
「足捻ったくらいで問題無いべ」
「あぁー…それだ」
「は?」
「なすのは良くても何か事故起こしてからじゃ遅いんだよ?」
無理に走らせ脱線や転倒、ブレーキ等の速度管理に支障が出てしまったらそれこそ大惨事は免れない。
なすのは東京から那須塩原、または郡山までを走る近距離車両。ならば福島まで走るやまびこや僕が代わりに走ればいい。
「せやておめややまびごに走らせたら、何の為にここに居ると?」
「正直本数も減らされて僕らは手が空いてる、まぁやまびこは福島までつばさを連れて行かなきゃだけどね」
「フル規格で走れんのうちだけ、」
「…走りたくても走れないのは君だけじゃないんだ!」
あぁもう、うだうだと煩い。そう思って気付いた時には手をあげてしまった後だった。
なすのだって自分に責任感じてそう言っているだけなのに、こんなのただの八つ当たりじゃないか。無力なのは、この僕だ。
「…ごめん」
「何やってんだろ…ごめん、痛かったよね?」
「はやてが一番、苦しんでるはずなのに」
「違うよ、僕なんかよりはやぶさの方が苦しんでる」
「苦しいのは、皆一緒か」
今は苦しい。でもこれを乗り越えた先に、必ず笑顔があるはずだから。だからこんな所で躓いてなんかいられない。あの日常を取り戻すんだ。
そして僕らは再び走りだす、春と初夏の風吹く大地を。