やまびこ+つばさ
※相変わらず捏造
違うと頭では理解しているはずなのに、何故か重なる姿。彼はもっと大きくて口も悪くないのに、なのに。
「おい、おいやまびこ!?」
つばさの腕を掴まえて抱きしめた。あぁ、小さい。
彼とはいつでも一緒だった。開業当初も、初めてE1系が導入された時も、大宮から上野、更には東京まで乗り入れをした時だってそうだ。
「つばさ、俺みたいになったら駄目だから」
「は?意味わかんねーけど」
どこで道を違えたのだろう。走る区間は同じで、違う部分と言えば快速か各駅停車かくらいだったはず。
「…お前は、俺の隣から消えるな」
近すぎたからこそ気付いてやれなかったのかもしれない。"スーパーやまびこ"なんて、今では過去のものだ。
「わかってるよ」
失ってしまったものはもう戻らないから、今はもう次を失わないように善処しよう。
それが良いんだよな、あおば。