闇緑+闇白(BS五期)
※登場前?なので終始捏造
「お呼びですかぁー?って、あれ?」
突如呼び出されたので欠伸を噛み殺しながらまだ寝ている頭をなんとか回転させる。足を踏み入れたのは広くて静かな王の間。そこの主はいつも通り玉座に腰掛けているのだが、何だか今日はいつもと様子が違った。
「ヤイバちゃんの眼がきらきらしてるー!」
玉座で俯き左眼を押さえる白夜王。近付いて膝を折り、ゆっくりと見上げるようにして覗き込めばきらきらと輝く綺麗な瞳。自分の左眼も光るが、彼は白だから余計綺麗に見える。
「…ソードアイズが、覚醒しようとしている」
「えぇー何色?」
「覚醒する力が弱くて、まだ色はわからぬ…」
きらきらきらきら。光に共鳴して自分の眼も緑色に光る、でもそれも一時のこと。強い共鳴が起こると輝きが止まらなくなるが、力が弱いと言っていただけあってすぐに収まってしまう。
しかし彼の左眼は強弱をつけながらも相変わらず光っている。きらきらと星が瞬くように。
「ヤイバちゃんのそれさ、視界悪くならないの?」
「多少の視力は一時的に低下するが、さして問題は無い」
「ふーん」
そっと手を伸ばして彼の目尻を掠める指。びくりと刹那震えるが、すぐさま鋭い眼が再びこちらを貫く。
「ヤイバちゃん、白夜は沈まぬ太陽だよ」
「だから何だ」
「君は輝き続けないと。白夜王の名のように」
闇を統べる白き王。
彼が王として正しいか否かなど自分には関係無い。ただ必要とされたからここに居るのだ。
「ふんっ、当たり前だ。余はアトランティアを統べる白夜王ヤイバ」
「全てのものは余に平伏す」
(見付けてくれて、ありがとう)