夏JUMP! | ナノ



「………ん?」

畳みばりの和風な部屋もあれば、クーラーバンバンのお洒落なソファが置いてある洋風な部屋もある吉良家。
わたしは三人の近くにある客室のベッドで、遠慮なく寛いでいた。
だって、何年も来てればねえ。
左からヒロト、晴矢、風介。
わたしは廊下を挟んで晴矢の隣です。
あれから翌日になったことに気がつかなかったわたしたちはヒロトに、「いい加減に寝なよ」と言われ、漸く部屋へ戻った。
遅くに帰ってくる叔父さんの分のオムライスは、冷蔵庫で眠っている。
ゲームの結果は五分五分で、やけになった晴矢のせいで、睡眠不足になりそうだ。

「あれ、メール来てる」

もう寝ようかと思って、ベッドにダイブしたものの、机の上にあったケータイをなんとなくでとってみれば、メールが来ていた。
ふむふむ、学校の子だ。
サッカー部男子率高くない?


佐久間
――――――――――――
ペン太の食欲がない


「だからなんなんだ
わたしにどうしろと…
心配だね、っと」


成神
――――――――――――
起きてますー?
明日も練習なんで、学校か
ら近い辺見せんぱいんちに
泊めてもらってるんすけど

辺見せんぱいのデコのテカ
リがやばいっす
電気消して寝てんのに…
送りますねーvV


「うげ、写真付き
にしても、月の光に反射してんのかな…
起きてるよー
ナイスけんちゃん、っと」


辺見
――――――――――――
成神から変なメールこなか
ったか?!
来てたら消せ!!


「やだ、っと」


洞面
――――――――――――
先輩まだ帰ってこないの?


「いや、今日初日だし
にしても可愛いなぁ、しゅーちゃん」


源田
――――――――――――
花火大会、もう誰かと約束
したか?


「え? 花火大会?」



そんなこと、ありましたっけ。





 



- 8 -




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -