「Do you understand?」 「…は?」 「はあ―――――分かりましたか?」 「分からん!」 晴矢のバカさ加減はここまでくると尊敬しちゃうよ。 なんて言うと、晴矢はわたしのオレンジジュースを勝手に飲み干しやがった。 「ばかや、ろうッ!」 「ああ! 俺のコーラ!」 わたしもむかついたので、晴矢のコーラを飲み干してやると、晴矢の顔も頭のように赤くなった。 へへ、ざまあみろ。 こっちは教えてあげてるんだから。 後でげっぷ出るかな。 「子どもだね」 「なまえもバカに見えるから、やめておけ」 風介に言われたならしょうがない。 「はーい」とまだ少し苛立ちながらも返事をした。 「ま、よく考えたら 二人とも間接キスしてるよね」 ジュースは無くなってしまったけど。 ぶはっと吹き出した。 いとこだから、いいのかな。 (ちなみに、晴矢が赤くなったのは 怒ったのか、照れたのか、それはご想像におまかせします) |