夏JUMP! | ナノ



「…あー」
「風介、ここはこの公式使うんだよ」
「そうか…!」
「なまえちゃん、ここはー?」
「うー…」
「できた」
「うん、あってるよ風介」
「なまえちゃーん………ぐすっ」
「……おー、」
「……………間違ってるよヒロト」
「えッ?」
「………わー」
「もう、……晴矢大丈夫?
死にそうだよ」

リビングに集まって、四人で宿題をすることにした。
風介やヒロトは自分でやれてるみたいだけど。
晴矢は「俺が一番最初に終わってやるぜ」とか言ってたくせに、既に机の上に突っ伏しているのは、うん。
よほど勉強嫌いなんだろうなあ。

「なまえ、あんだけ嫌だって言ってたくせに
すいすい解いてんじゃんか」
「ああ、それはね」

―――――キッドくんにメールで聞いてるの

「ご丁寧に解説付きだな」
「…ぜ、全部かいてある?!」
「彼、絶対利用されてるね」
「え? 教えて、って言ってないよ」
「は?」
「じゃあ、どーいうことだ」
「じろくんとかこーちゃんに聞いたはずなのに
さっき何で俺に聞かないんだーとか言ってきた
おかしいよね、送ってないのに」
「それで送られてきたと?」
「うん、まあ助かってる」
「なまえ、よっぽど気に入られてるんだな」



こんなにいい人なのに、なんで変態なんだろう。
キッドくんは謎が多すぎる。





 



- 25 -




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -