「ど、どうしよう」 あれから、ほぼ毎日。 気がつけば、夏休みの前半が終わっていた。 いとこや友達と遊んだり、サッカーをしたりしたからか、すっかりわたしの肌は小麦色。 帝国のサッカーは室内だし、普段は必要以上には外に出ないようにしていたから、白かったはずなのに。 なんで日焼け止め塗ること、忘れてたんだろう。 いやいや、本題はそんなことじゃなくて。 あれですよ、夏休みの天敵・宿題。 一応、学年の上位には居るけれど。 いつも週末課題だとか、いっぱい出てるけど。 夏休みの宿題は、格が違う。 「だからって、俺に聞くなよ」 「やっぱり晴矢は頭もバーンだからダメか」 「てめーなあ!」 「オレが教えてあげるよ!」 「ねえ風介ー、教えてー」 「なまえちゃん、また無視?」 「悪いが、私も無理だ …帝国と一緒にするな」 「なまえ一応、頭いいんだろ?」 「一応ってなによ ……………学年16位だけど」 「半端ー」 「うるさい」 宿題、どうしよう。 |